春一番が観測された日、迷子になった。
高揚感でいっぱいで、ついに来たー、という気持ちと「動きはじめ」はよかった。平面から立体を造るていねいな仕事に見入ったり、ぐるぐる腕を回して自ら動きを稼動させたりして。部屋を一周して出ると上の階に上がる広い階段があって、その奥にはベンチがいくつかあって休憩できて、ベンチの流れにそって歩くと中庭にでられて、中庭には水をバシャバシャ出せる井戸があって、中庭からも上の階にあがれる階段があって、そうとなったら戻らずそこから上へあがって。カフェを横目に建物へ渡り、展示室へ入ってキャラクターの設定の仕方や絵コンテを見て、そうだった、ここの仕事の熱量を体感しに来たんだったと元々の目的を思い出して展示室を出たかと思えば今度は螺旋階段が目に飛び込んできて……登りたい……。いやいや、ちょっと待って、後でひと休みするのにカフェの雰囲気にふれておこう、うんうん、天気もいいしテラスでくつろぐのもいいですねと見回していたらカフェの奥にも外からぐるっとまわって上の階にあがれるし、さりげなく「近道」と書かれてある看板もある。あれ、ここ、さっきも来た。いや、でもー、ルートが違う。ひとまず建物へ入ってショップをみて、その先には……図書室まである!!図書室はあれもこれも手にとってしまう気さくな本の並びで、しかも表紙を見たくなる本が多くて、あれもこれもと手にとっても、本と本のあいだに余裕があるからそのまま元に戻しやすいし、本をぱらぱらめくりながら、遠くの方で子どもたちのはしゃぐ声が聞こえてくるし。いったん、声の方へ行ってみよう、あ!あのはしゃぎ声はこういうことかと、うなずいて、うなずきながらその先へ行くとまた螺旋階段があって、その先には屋上がある。螺旋階段は下り限定?大人ふたりは行き交えない気がする。屋上にあがるにはどうしたらいいんだろう、そうだ、エレベーターもあったし行ってみよう、はい、エレベーターではあがれない。うーん、そうしたらカフェ方面に行ってみよう、うん、出口にでるエントランスはある。また戻って、下に降りて、、あれ、またここに来た。いつ降りた?屋上が遠くなってる。うん、お茶を飲もう、またそこからはじめよう。あの辺りをうろちょろしてたら行けるでしょ、人の流れを見てたら屋上にあがれるでしょ。さ、行こう、ここからむこうは端から端、スッスッと歩いて、仕切り直して、開きそうにない扉をいくつも開けようとしたりして、ないー、屋上にあがれないー、ここどこー、スタッフさん、屋上にあがるにはどうしたらいいんですか?あの、あの螺旋階段でしかあがれないんですか!?スリル満点。そうこうして、やっとあがれた屋上には「まもり神」がいて、ほっとした。
今週はどんな一週間でしたか?
私は「アリスの迷宮」➡️「ジブリ美術館」➡️「迷子になれます」、「天まで届くアトラクション」➡️「ポルトガル料理」➡️「友人の片思いとホルモンバランス」でした。「天まで届く……」➡️に関しては、好きなようご想像におまかせします。とても今日は書ききれませぬゆえ。
今週も➡️「 」置いておきます。
「➡️」この矢印がはこんでくる、移行と経緯の象徴が「 」ここにきます。
➡️「 」は、つかまえようとしても消えていく矢印=創造性にフォーカスする練習です。
それでは、来週の【リズムナンバー】
2/19~2/25をお届けします。
△2/19 (335 月10)
「小さい円がいくつもある」➡️「 」
△2/20 (336 月11)
「ふくらみほころぶ」
△2/21 (337 月12)
「水面が弾ける」➡️「 」
△2/22 (338 月13)
「和みの日」
△2/23 (339 月14)
「飽和状態からの脱出」
△2/24 (340 月15)🌕️満月
「二度とない、いつもの日」
△2/25 (341 月16)
「街を走るtempo」
〈軌道数ごとのポイント〉
軌道数の出し方はこちら
⬇️
https://yuraginemuri.hatenablog.com/entry/2023/01/07/183147
【1】使っていなかったところをつかって、呼吸と姿勢をあたためる。思いがけず立ち止まり、目をつむる。
【2】流れ、流されて発生するたくましさ。風景が変わる。
【3】あてのない香りが拡がる。源流をたどる熱量。
【4】川を下ったその先。
【5】深海のトンネルをぬける。地上で蛇行して、巣をみつけ、エサを捕る。
【6】表面にくっついていたものをサッと祓ったあと、旅行記を読んだり、旅行に行ったり。リュックを背負って、出かけて、はじまる。
【7】人からはなれて滞りを旋回させたり、下降、上昇させ、エネルギーを出力中。
【8】喫茶店の窓ごしに見える風景、落ちついてきたらお腹がすいてランチセット、ライヴ感。
【9】水面が近くにある潜伏期間。気づかれそうになったらシュッと隠れるけれど、たまに出ていくから気づかれてシュッとまた隠れる。
枯れ草の下から新芽が芽吹き、土が湿りだす「雨水」は農耕の準備をはじめる目安です。
ゆらぎ、蓄えた生命力がそこここで発動しはじめます。
今日もいい日を、来週もいい眠りを。